卒乳後にバストが萎むのはなぜ?
卒乳とは、赤ちゃんがママのおっぱいを飲むのをやめて、通常の食事に慣れていく状態のことです。
また、授乳中は授乳しやすいよう下着をゆるやかなタイプにしたり、オーバーサイズの下着を着けたりすることがあります。
このように、自分のサイズに合っていない下着を着けることで、バストを支えているクーパー靭帯が伸びてしまい、バストが下に垂れ下がった状態になってしまうのです。これが卒乳後のバストの萎みです。
産後は女性ホルモンの分泌量が増えるため、一時的にバストのサイズが大きくなります。しかし、卒乳を迎える頃には女性ホルモンの分泌量も安定します。
大きくなった胸がハリを失うと、胸の皮膚は伸びた状態になってしまいます。加えて、授乳時に赤ちゃんにおっぱいを吸われ、バストが引っ張られてしまうことで、下向きに萎んでしまうのです。
卒乳後のバストアップにはマッサージがおすすめ
卒乳後は、乳腺の衰退やクーパー靭帯の伸長が原因で、バストが垂れた状態になってしまいます。
「一度萎んだバストはもう元に戻らないの?」と不安に思うかもしれませんが、安心してください。卒乳後の萎んだバストは、バストマッサージを行うことで改善されていきます。
バストマッサージは、リンパの流れを意識した動作を心がけましょう。具体的には、以下の手順を参考にしてみてください。
- 鎖骨下にあるリンパを外から内側に向けて流すようにさする(左右10回ずつ)
- 耳の下から2㎝下がった部分を出発点とし、肩までさする(左右10回ずつ)
- 両方の肩が終わったら脇の下から肩甲骨を通り、首の部分へ流す
このようにマッサージすると首や肩の凝りがほぐれ、血流がよくなります。血流がよくなるとバストに栄養が届けられ、かつ乳腺も刺激されるため、バストを上向きに保つことができます。
ウォーキングで胸筋を鍛える!
卒乳後にバストアップをするには、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンがバランスよく分泌される必要があります。
女性の心身はホルモンの影響を受けやすいもの。女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経が乱れ不調を来たします。
ウォーキングは、有酸素運動の一つです。あまり激しくない運動ですが、筋肉にほどよいストレスをかけるとともに、筋力アップにも役立ちます。
バストアップを目的としてウォーキングを行う場合、腕をしっかりと振ることが大切です。肩の部分まで腕を上げることで、胸の周辺ある筋肉を鍛えることができます。
さらに振っている方の腕の手のひらが耳まで届くようにすることで、胸を広げることができるため、バストの位置を上げることも可能です。これは、胸筋が鍛えられることによって胸骨も上を向くためです。
食生活にも気を配ろう
卒乳後の萎んだバストを元通りにするためには、食生活に気を配ることも重要です。
バストアップに大切な栄養素とその働きを、以下のリストにまとめてみました。
- タンパク質(健康な身体のもとを作る)
- ビタミンA(タンパク質と結びつくことで肌の粘膜を強くし、バストにハリを持たせる)
- ビタミンE(抗酸化作用があり、血流の改善、乳腺の活性化に役立つ)
- イソフラボン(エストロゲンに似た働きをするため、女性ホルモンを補うことができる)
健康的な肌やバストを維持するためには、毎日の食事が大切です。「栄養豊富だから……」といって特定の食材ばかり食べるのではなく、きちんとバランスよく摂取することを心がけましょう。
まとめ
卒乳後は、女性ホルモンの働きが低下してしまうため、バストが萎んでしまいます。ただし、卒乳後の萎んだバストも、マッサージを行うことでまた上向きの形に整えることができます。
マッサージはリンパの流れを意識して行い、優しくなでるような動作を心がけてください。
マッサージの他にも、ウォーキングを行ったり、栄養バランスの取れたメニューを食べたりすることも有効です。規則正しい生活を目指し、萎んだバストを再び大きくさせましょう。